クリニックの看護師に求められるもの

「やはり、5年くらいの臨床経験が欲しいよなあ」とクリニックの院長は、看護師を募集する時に考えます。

入院患者さんはおらず、外来診療のみの小さな町医者の場合、看護師の総人数は5人程度かそれ以下であることが大半です。

病棟勤務であれば、新人ナースが採血が上手にできずに手こずっていた場合、先輩ナースや看護師長に助けを求めることも可能でした。

判らないことや判断に迷う時は、他のナースに相談することも可能でした。

しかし、外来の場合は次々に採血や処置をしなくてはなりません。

どの看護師も、何かしらの作業を行っています。

他のベテランスタッフを呼んで来てとなると、その間作業が滞り患者さんを待たせることになります。

そのため院長は、一人で何でもできるだけのキャリアや技量のあるナースを望んでいます。

血管が細くて採血が困難なケースでも、何とか採血できるくらいの武蔵村山さいとうクリニックのようなスタッフ経験が欲しいのです。

他のスタッフに相談しながらではなく、一人で判断できるだけの経験が欲しいと考えています。

また、病棟勤務以上にクリニックの勤務では、座る暇がありません。

カルテに入力する業務はほとんどありませんし、あっても多くの場合は立ったまま入力することが多いです。

昼休み以外はずっと立ちっぱなしだということは、覚悟しておいた方が良いでしょう。

また患者さんが多くて、昼休みもほとんど取れずに午後診に突入してしまうというケースもあります。

お互いに助け合ってフォローし合ってやってます、ということをアピールしている所も多いようですが、クリニックの場合、看護スタッフの総人数が少ないので、一人休むとそのしわ寄せがきつくなります。

確かに、お互いに協力し合ってフォローし合ってはいるものの、やはり大病院は総人数が多いため、一人くらい抜けてもそれほど響かなかったのだな、総人数が4人だと1人抜けるとかなりきついなあということは、ものすごく痛感します。

そして、幅広い知識が求められます。

例えば、大病院の消化器内科病棟に勤務していた場合、消化器のことに関してはかなり詳しいでしょう。

しかし街中のクリニックでは、たとえ消化器内科と看板を標榜していても一般内科プラスアルファーだと思っておくのが無難です。

風邪をひいた人から高血圧の人、高脂血症の人、糖尿病の人、腰痛や肩こりの人まで来院します。

ヘモグロビンとHbA1Cを混同していたというナースも実際にはいたのですが、「私は消化器内科病棟に勤務していたので、血液内科や糖尿病は詳しくないので」などという言い訳は、通用しません。

看護師免許を持っている以上は、内科であれ整形外科であれ、一通りの知識は持ち合わせておく必要があります。

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